フォーム作成ツールには、無料で使えるものから、問い合わせ管理や営業連携に対応したものまで、さまざまな種類があります。とにかく手軽にフォームを作りたいのか、WebサイトやLPに設置したいのか、問い合わせ後の対応まで管理したいのかによって、選ぶべきツールは変わります。ただし、営業やマーケティングでフォームを活用するなら、「作れるか」だけで選ぶのでは不十分です。送信された反応をどう受け取り、フォローや商談化につなげられるかまで考える必要があります。この記事では、フォーム作成ツールの選び方や無料で使えるツールの特徴を整理しながら、営業で成果につなげるためのフォーム設計のポイントを解説します。
フォーム作成ツールの選び方 早わかり
フォーム作成ツールは数多くありますが、選ぶときに見るべきポイントは大きく5つです。
1つ目は、無料で使えるか、有料プランが必要かという料金面。
2つ目は、専門知識がなくても作成しやすいかという操作性。
3つ目は、確認画面や自動返信など、フォーム運用に必要な機能があるか。
4つ目は、WebサイトやLP、メール、SNSなど、どこに設置・共有できるか。
5つ目は、送信後の反応を営業活動に活かせるかどうかです。
用途別に見ると、選び方は次のように整理できます。
とにかく無料で手軽に作りたい場合は、Googleフォームなどの無料ツールから始める方法があります。
WebサイトやLPに自然に設置したい場合は、デザイン調整や埋め込みに対応したフォーム作成ツールが向いています。
問い合わせ対応やチームでの管理まで行いたい場合は、回答管理やステータス管理ができるツールを選ぶと運用しやすくなります。
営業で成果につなげたい場合は、誰が、いつ、何に反応したかを把握し、フォローや日程調整につなげられるフォームかどうかを見ることが重要です。
フォーム作成ツール選びで大切なのは、「フォームを作れるか」だけではありません。
営業やマーケティングで使うなら、送信された情報を次のアクションにつなげられるかどうかまで確認しておく必要があります。フォームは単なる入力窓ではなく、見込み客の反応を受け取り、営業が次に動くための入り口になるからです。
フォーム作成ツールを選ぶときの5つの比較軸
フォーム作成ツールを選ぶときは、「無料で使えるか」「簡単に作れるか」だけで判断しないことが大切です。特に営業やマーケティングでフォームを活用する場合は、送信された情報を次のアクションにつなげられるかまで見ておく必要があります。
ここでは、フォーム作成ツールを比較するときに確認したい5つの軸を整理します。
1. 料金:無料で使える範囲はどこまでか
フォーム作成ツールには、無料で使えるものと、有料プランが前提になるものがあります。
無料ツールでも、問い合わせ受付や簡単なアンケート、資料請求フォームなどは作成できます。ただし、無料プランでは、作成できるフォーム数、回答件数、デザイン変更、ファイル添付、外部連携などに制限がある場合があります。
営業やマーケティングで継続的に使う場合は、無料でどこまで使えるか、有料化すると何ができるようになるかを確認しておきましょう。
2. 作成のしやすさ:専門知識がなくても運用できるかノーコードツールの活用
フォーム作成ツールは、操作しやすさも重要です。
ドラッグ&ドロップで項目を追加できるツールや、テンプレートから作成できるツールであれば、専門知識がなくても運用しやすくなります。ただし、フォームは一度作って終わりではありません。項目の見直し、文言の変更、キャンペーンごとの複製など、公開後にも調整が発生します。
そのため、作成時だけでなく、公開後も無理なく修正できるかを確認しておくことが大切です。
3. 確認画面・自動返信:送信前後の安心感をつくれるか自社サイトに設置する場合
問い合わせフォームや資料請求フォームでは、確認画面や自動返信の有無も確認しておきたいポイントです。
確認画面があれば、送信者は入力内容を送信前に確認できます。自動返信があれば、「受付が完了した」という安心感を与えられます。
すべてのフォームに必須ではありませんが、BtoBの問い合わせや商談申込では、入力ミスや送信後の不安を減らす意味で役立ちます。
送信者が不安なく入力・送信できるかという視点で確認しておきましょう。
4. 設置方法:どこに置き、どう見せるか
フォーム作成ツールによって、フォームの設置方法は異なります。
URLをそのまま共有するタイプもあれば、WebサイトやLPに埋め込めるタイプもあります。メールやSNSで共有しやすいツールもあります。
とにかく早く受付を始めたい場合は、URL共有だけでも十分です。一方で、Webサイト上の問い合わせ導線やLPのコンバージョン導線として使う場合は、ページに自然に埋め込めるか、デザインを調整できるかも重要になります。
フォームをどこに置き、どの導線から反応を受け取るのかまで考えて選びましょう。
5. 営業連携・反応の可視化:誰が、いつ、何に反応したか分かるか
営業やマーケティングでフォームを活用する場合、もっとも重要なのが、送信後の反応をどう扱えるかです。
フォームから送信があっても、その情報がメールで届くだけでは、営業担当者が次の行動を判断しにくいことがあります。
たとえば、以下のような情報が見えると、対応の優先順位をつけやすくなります。
- 誰が送信したのか
- どのフォームから送信されたのか
- どの資料やページに反応したのか
- 問い合わせ内容や相談テーマは何か
- 商談希望や導入時期があるか
- 誰が対応中なのか
こうした情報が整理されていれば、「すぐに連絡すべきか」「資料送付でよいか」「日程調整へ進めるべきか」を判断しやすくなります。
営業で成果につなげたいなら、フォーム作成ツールは“作れるか”だけでなく、“反応を営業が使える情報に変えられるか”で選ぶことが重要です。
無料で使えるフォーム作成ツールの種類と特徴
フォーム作成ツールには、無料で始められるものが多くあります。ただし、同じ「無料で使えるツール」でも、得意な用途や運用のしやすさは異なります。
ここでは、代表的なフォーム作成ツールの種類を、中立的に整理します。ランキング形式で優劣をつけるのではなく、自社の目的や運用体制に合うかどうかで選ぶことが大切です。
| ツールの種類 | 特徴 | 向いているケース | 注意点 |
| Googleフォーム | 無料で始めやすく、回答をスプレッドシートで管理できる | 簡易アンケート、社内フォーム、資料請求のテスト運用 | デザインや営業管理機能は限定的 |
| formrunなどのフォーム作成サービス | デザイン調整や回答管理、問い合わせ対応に使いやすい | Webサイト・LPへの設置、チームでの問い合わせ対応 | 無料プランでは回答件数や機能に制限がある場合がある |
| WordPressフォームプラグイン | WordPressサイト内にフォームを設置しやすい | 自社サイト内で問い合わせや資料請求を受けたい | 送信後の営業フォローや日程調整は別途設計が必要 |
| 営業向けフォーム機能 | 送信後の反応を営業活動につなげやすい | 資料請求や問い合わせから、フォロー・商談化につなげたい | 単なるフォーム作成以上に、運用設計が必要 |
とにかく無料で手軽に作りたい場合
まずフォームを作って試したい場合は、Googleフォームのような無料ツールが使いやすい選択肢です。
テンプレートを使って簡単にフォームを作成でき、回答も自動で集計できます。社内アンケート、簡易的な問い合わせ受付、イベント申込などには十分活用できます。
一方で、デザインの自由度や営業向けの管理機能は限定的です。問い合わせ後の対応状況をチームで管理したい場合や、フォロー、日程調整まで一体で運用したい場合は、別の仕組みと組み合わせる必要があります。
WebサイトやLPに自然に設置したい場合
WebサイトやLPに合わせてフォームを設置したい場合は、デザイン調整や埋め込みに対応したフォーム作成サービスが向いています。
formrunのように、フォーム作成だけでなく、問い合わせ内容の確認や対応ステータス管理に対応したサービスもあります。資料請求、セミナー申込、問い合わせ受付、キャンペーン応募など、外部向けフォームを継続的に運用する場合に使いやすいでしょう。
ただし、無料プランではフォーム数、回答件数、デザイン変更、外部連携などに制限がある場合があります。継続運用を前提にするなら、無料で使える範囲と有料プランでできることを確認しておきましょう。
WordPressサイトに設置したい場合
WordPressで自社サイトを運用している場合は、フォームプラグインを使う方法があります。
代表的なプラグインには、Contact Form 7、Snow Monkey Forms、WPFormsなどがあります。サイト内にフォームを設置しやすく、Webサイトの導線に合わせて問い合わせフォームや資料請求フォームを作成できます。
なお、かつて定番だったMW WP Formは開発終了が発表されており、新規利用では慎重な判断が必要です。また、Contact Form 7も今後は新機能追加よりメンテナンス中心になる見込みです。フォームプラグインを選ぶ際は、現在の使いやすさだけでなく、将来的な保守や乗り換えのしやすさも確認しておきましょう。
WordPressでフォームを設置する具体的な方法や注意すべき点については、下記の記事でも詳しく解説しています。
営業で反応を活用したい場合
営業やマーケティングでフォームを活用する場合は、フォームを作成できるだけでなく、送信後の反応をどう活かせるかが重要です。
たとえば、資料請求や問い合わせがあったときに、誰が、いつ、何に反応したのかを確認できれば、営業担当者は次のアクションを判断しやすくなります。
汎用的なフォーム作成ツールは、フォームの作成や送信受付には便利です。一方で、営業で成果につなげるには、送信後の反応を可視化し、フォローや日程調整へつなげる仕組みも必要になります。
営業で使うフォームは、入力を受け付けるためだけではなく、次の接点をつくるためのフォームとして考えることが大切です。
用途別│おすすめフォーム作成ツールの選び方
フォーム作成ツールは、目的によって向いているものが変わります。用途から逆算すると、次のように整理できます。
| 用途 | 向いているツールの考え方 |
| とにかく無料で手軽に作りたい | Googleフォームなど、無料で始めやすいツール |
| WebサイトやLPに自然に設置したい | デザイン調整や埋め込みに対応したフォーム作成サービス |
| WordPressサイトに設置したい | WordPressフォームプラグイン |
| 問い合わせ対応をチームで管理したい | 回答管理・ステータス管理ができるフォーム作成サービス |
| 営業で反応を活用したい | 送信後の反応可視化やフォロー、日程調整につなげられるフォーム機能 |
まずは無料で始め、運用しながら必要な機能を見極める方法もあります。ただし、営業で成果につなげたい場合は、最初から反応の可視化や次アクションへの接続まで意識して選ぶと、後から運用を作り直す手間を減らせます。
フォームの作り方|基本手順【初心者向け】
フォーム作成ツールを選んだら、実際にフォームを作成していきます。
フォームの作り方はツールによって細かく異なりますが、基本的な流れは大きく変わりません。ここでは、初心者向けにフォーム作成の基本手順を整理します。
1. フォームの目的を決める
まず決めるべきは、「何のためのフォームか」です。
問い合わせ受付、資料請求、セミナー申込、商談申込、アンケート、採用エントリーなど、フォームにはさまざまな用途があります。目的が異なれば、必要な入力項目も変わります。
たとえば、資料請求フォームであれば、氏名、会社名、メールアドレスなどの基本情報だけで足りる場合があります。一方、商談申込フォームであれば、相談内容、検討時期、希望日時など、次の対応に必要な情報も取得した方がよいでしょう。
フォーム作成は、項目を決める前に「何を受け取り、次にどう動くためのフォームなのか」を決めることから始まります。
2. フォーム作成ツールで項目を作成する
目的が決まったら、フォーム作成ツール上で必要な項目を設定します。
一般的な基本項目には、会社名、氏名、メールアドレス、電話番号、問い合わせ内容、資料請求内容などがあります。
ここで注意したいのは、項目を増やしすぎないことです。入力項目が多すぎると、送信前に離脱される可能性が高くなります。一方で、項目が少なすぎると、営業側が次にどう対応すべきか判断しにくくなることもあります。
フォーム項目は、入力する人の負担と、営業側が必要とする情報のバランスを見ながら設計しましょう。
3. フォームを公開・設置する
項目を設定したら、フォームを公開します。
公開方法には、フォームURLをそのまま共有する、Webサイトに埋め込む、LPに設置する、メールやメルマガにリンクを貼る、SNSや広告から誘導する、といった方法があります。
どこに設置するかによって、フォームに訪れる人の目的や温度感は変わります。サービスページ、資料請求ページ、セミナー申込ページなど、導線ごとに受け取れる反応は異なります。
フォームは、ただ公開するだけでなく、どの導線から来た人の反応を受け取るのかまで意識して設置することが大切です。
4. 公開前にテスト送信を行う
フォームを公開する前に、必ずテスト送信を行いましょう。
入力内容が正しく送信されるか、通知メールが担当者に届くか、自動返信が送られるか、スマートフォンでも入力しやすいか、入力エラーが分かりやすいかを確認します。
営業目的のフォームでは、送信後の対応フローも重要です。誰が確認し、何時間以内に連絡し、どの条件なら商談化や日程調整へ進めるのかまで決めておくと、反応を取りこぼしにくくなります。
フォームは、公開して終わりではありません。送信後に営業が動ける状態まで整えておくことが、成果につながるフォーム運用の第一歩です。
営業で使うフォーム設計の注意点
フォームは、問い合わせ受付や資料請求のためだけに使うものではありません。営業やマーケティングで活用する場合、フォームは見込み客の反応を受け取り、次のアクションを判断するための入り口になります。
そのため、フォーム作成ツールを選ぶときも、フォーム項目を設計するときも、送信後に営業が動きやすい情報を得られるかを意識することが大切です。
ここでは、営業でフォームを使う際に注意したいポイントを整理します。
情報を取りすぎると離脱が増える
営業で使うフォームでは、見込み客の状況を知るために多くの情報を取りたくなることがあります。
会社名、氏名、メールアドレス、電話番号、部署名、役職、問い合わせ内容、検討時期、予算、導入予定、商談希望の有無など、営業側が知りたい情報は少なくありません。
しかし、入力項目が多すぎると、送信前に離脱される可能性が高まります。特に初回接点のフォームでは、相手がまだ情報収集段階であることも多く、入力負担が大きいと送信をためらわれることがあります。
初回接点では必須項目を最小限にし、詳しい情報は送信後のフォローや商談前のヒアリングで取得する方法もあります。
営業が知りたい情報をすべて並べるのではなく、送信者が無理なく入力できる範囲に絞ることが大切です。
情報が少なすぎると営業が動けない
一方で、項目を減らしすぎると、営業担当者が次にどう動くべきか判断しにくくなります。
氏名とメールアドレス、自由記述の問い合わせ内容だけでは、相手がどの程度検討しているのか、何に関心があるのか、すぐに連絡すべきなのかが分からないことがあります。
その結果、営業担当者が一件ずつ状況を確認し直すことになり、対応スピードが落ちてしまう場合があります。せっかくフォームから反応があっても、優先順位をつけられなければ、見込み度の高い相手への対応が遅れる可能性もあります。
営業で使うフォームでは、以下のような情報を必要に応じて取得しておくと、次の対応を判断しやすくなります。
- 関心のあるサービスやテーマ
- 現在の課題
- 検討している時期
- 資料請求か、相談希望か
- 商談や説明を希望するか
- 希望する連絡方法
すべてを必須にする必要はありません。選択式にする、任意項目にする、フォームの目的によって項目を分けるなど、入力負担を抑えながら必要な情報を得る工夫ができます。
入力項目を減らすことだけが正解ではありません。次のアクションを判断できる情報が残るかどうかが重要です。
取得後の対応フローを決めておく
フォームから送信があっても、その後の対応フローが決まっていなければ、反応を営業成果につなげることはできません。
たとえば、次のような点が曖昧なままだと、対応の抜け漏れやタイミングの遅れが起きやすくなります。
- 誰が最初に確認するのか
- どの担当者に振り分けるのか
- 何時間以内に連絡するのか
- 資料送付だけでよいのか、商談化を打診するのか
- 日程調整へ進める条件は何か
- 対応状況をどこに記録するのか
フォームは作成して公開すれば終わりではありません。営業で使う場合は、送信後の対応設計こそが重要です。
資料請求フォームであれば、送信直後に自動返信を送り、担当者に通知し、一定時間以内にフォローする。商談申込フォームであれば、希望日時の確認や日程調整までスムーズにつなげる。こうした流れを事前に決めておくことで、見込み客の関心が高いうちに次の接点をつくりやすくなります。
フォームは、入力を受け付ける場所であると同時に、営業活動を始めるきっかけでもあります。
だからこそ、作成ツールや項目設計だけでなく、送信後の対応フローまで含めて設計しておきましょう。
問い合わせフォームと営業フォームの違い
フォームには、問い合わせ受付を目的としたものもあれば、営業活動につなげることを目的としたものもあります。
見た目は似ていても、両者は役割が異なります。問い合わせフォームは、主に連絡を受け付けるためのフォームです。一方、営業フォームは、見込み客の反応を受け取り、次のアクションを判断するためのフォームです。
違いを整理すると、以下のようになります。
| 観点 | 問い合わせフォーム | 営業フォーム |
| 主な目的 | 連絡受付 | 商談化・フォロー |
| 取得する情報 | 氏名・連絡先・問い合わせ内容など | 課題・検討時期・関心テーマ・商談希望など |
| 次の対応 | 個別返信 | 優先順位付け・フォロー・日程調整 |
| 重視すること | 問い合わせに正しく対応すること | 営業が次に動ける情報を得ること |
| ゴール | 回答・対応完了 | 商談化・関係構築・継続フォロー |
問い合わせフォームでは、送信者が困っていることや質問したいことを受け取り、適切に返信することが主な目的になります。そのため、入力項目はできるだけシンプルにし、相手が迷わず送信できることが大切です。
一方、営業フォームでは、問い合わせ内容を受け取るだけでなく、その反応をもとに次の行動を決める必要があります。
たとえば、資料請求をした人が「今すぐ導入を検討している」のか、「情報収集段階」なのかによって、営業の対応は変わります。セミナー申込をした人が、どのテーマに関心を持っているのかによって、送るべきフォローメールや提案内容も変わります。
つまり、営業フォームは“返信するため”だけのフォームではありません。営業フォームは、次のアクションを判断するための情報を受け取るフォームです。
ただし、営業フォームだからといって、項目を増やしすぎればよいわけではありません。入力負担が大きくなると、送信前の離脱が増えてしまいます。必要なのは、相手の負担を抑えながら、営業判断に必要な情報を取得することです。
問い合わせフォームと営業フォームの違いを意識すると、フォーム作成ツールの選び方も変わります。
単に問い合わせを受け付けたいなら、無料ツールやシンプルなフォーム作成ツールでも十分な場合があります。一方で、営業で反応を活用したいなら、回答管理、通知、担当者共有、フォロー、日程調整への接続まで見ておく必要があります。
フォームの目的が「受付」なのか、「営業の次アクションにつなげること」なのか。
ここを明確にすることが、ツール選びとフォーム設計の出発点になります。
フォームは“反応の入り口”である
フォームは、単なる入力窓ではありません。問い合わせ、資料請求、セミナー申込、商談申込など、フォームから送信される情報には、見込み客の関心や検討状況が表れます。
たとえば、同じ資料請求でも、送信者の状態は一人ひとり異なります。
- 今すぐ課題を解決したくて資料を見ている人
- 社内共有のために情報を集めている人
- 競合サービスと比較している人
- まだ漠然と情報収集している人
この違いを見分けられないまま一律に対応すると、見込み度の高い相手への連絡が遅れたり、まだ温度感が低い相手に強く売り込みすぎたりすることがあります。
フォームで得た情報は、営業が次にどう動くかを判断する材料になります。
- どのリードを優先するか
- どのようにアプローチするか
- 資料送付でよいか、商談化を打診するか
- いつフォローするか
- 日程調整へ進めるか
つまり、フォームは営業反応の入り口です。
重要なのは、フォームから送信を受け取ることではありません。送信された反応を、営業が使える情報として整理し、次のアクションにつなげることです。
そのためには、フォーム作成ツールを選ぶ段階から、以下のような視点を持っておく必要があります。
- どの反応を取得したいのか
- 取得した情報を誰が確認するのか
- どの条件なら優先対応するのか
- どのタイミングでフォローするのか
- 商談化できそうな場合、日程調整へどうつなげるのか
フォームを「作る」だけであれば、無料ツールでも十分に始められます。
しかし、営業で成果につなげたいなら、反応を受け取り、次の接点をつくる仕組みとしてフォーム設計することが大切です。
フォーム作成ツールを比較するときも、料金や作りやすさだけでなく、反応の可視化、対応管理、フォロー、日程調整への接続まで見ておくと、営業活動に活かしやすくなります。
フォームで得た反応を可視化し、フォローや日程調整まで一気通貫でつなげたい場合は、営業向けのフォーム機能を備えたツールを検討するのも一つの方法です。
たとえば「RICOHビジネスクラウド:アポ取り」では、フォームから得た反応を営業活動に活かし、次のフォローやアポ獲得へつなげる運用を考えやすくなります。フォームを単なる受付窓口ではなく、営業の次アクションにつなげる入口として活用したい場合は、こうした機能も選択肢に入れてみるとよいでしょう。
フォーム設計をさらに深く考えたい方は、営業の反応をどのように取得し、次のアクションにつなげるかを整理した下記の記事も参考にしてみてください。
よくある質問(FAQ)
フォーム作成ツールは無料でも十分使えますか?
簡単な問い合わせ受付やアンケート、資料請求フォームであれば、無料で使えるフォーム作成ツールでも十分に始められます。
ただし、無料プランではフォーム数、回答件数、デザイン変更、外部連携などに制限がある場合があります。営業やマーケティングで継続的に使う場合は、無料で使える範囲と、有料化したときにできることを確認しておきましょう。
フォーム作成ツールは何を基準に選べばよいですか?
料金、作成のしやすさ、確認画面や自動返信の有無、設置方法、送信後の管理機能などを確認しましょう。
特に営業で使う場合は、誰が、いつ、何に反応したかを把握できるかが重要です。フォームを作れるだけでなく、送信後のフォローや日程調整につなげやすいかどうかも見ておくとよいでしょう。
フォーム作成ツールのおすすめはありますか?
目的によって向いているフォーム作成ツールは異なります。
とにかく無料で手軽に作りたい場合は、Googleフォームのような無料ツールが選択肢になります。WebサイトやLPに自然に設置したい場合は、デザイン調整や埋め込みに対応したフォーム作成サービスが向いています。WordPressサイトに設置したい場合は、フォームプラグインを使う方法もあります。
営業で反応を活用したい場合は、単にフォームを作れるかだけでなく、送信後の反応を可視化し、フォローや商談化につなげられるかを基準に選びましょう。
問い合わせフォームと営業フォームは何が違いますか?
問い合わせフォームは、主に連絡を受け付けるためのフォームです。氏名、連絡先、問い合わせ内容などを取得し、個別に返信することが主な目的になります。
一方、営業フォームは、見込み客の反応を受け取り、次のアクションを判断するためのフォームです。課題、検討時期、関心テーマ、商談希望の有無などを取得することで、営業担当者が優先順位やフォロー方法を判断しやすくなります。
問い合わせフォームは「返信するため」、営業フォームは「次のアクションを決めるため」 と考えると整理しやすいでしょう。
フォーム作成ツールを営業で活用するには何が必要ですか?
営業でフォーム作成ツールを活用するには、送信された情報を営業活動に使える形で整理することが必要です。
たとえば、どのフォームから送信されたのか、相手が何に関心を持っているのか、検討時期はいつなのか、商談希望があるのかを確認できると、営業担当者は次の対応を判断しやすくなります。
フォームは、送信を受け付けるだけでなく、営業が次に動くための反応を受け取る場所として設計しましょう。

この記事を書いた人
渡辺 純
リコーが運営するオウンドメディアの編集長。
『RICOHビジネスクラウド:アポ取り』のプロダクトマネージャー。
新人の頃はリコージャパンで新規開拓の営業を経験し、雑談力を武器に独自の営業スタイルを確立。その後、リコーでクラウドソリューションの海外マーケティングを担当し、海外支社に対して商品立ち上げや販売施策を展開。学生時代はオランダで10年ほど過ごした帰国子女。趣味はバドミントン(社会人大会に出場)とスノーボード。
