営業フォローメールは、資料送付後に相手との接点を保ち、商談化につなげるための重要なメールです。ただし、送り方やタイミングを誤ると、かえって反応が得にくくなることもあります。この記事では、営業フォローメールの例文、送るタイミング、書き方のポイントを整理して解説します。
営業フォローメールはなぜ重要なのか
資料送付時には関心がありそうでも、その後に時間が空き、そのまま止まってしまうケースは少なくありません。だからこそ重要になるのが、営業フォローメールです。
営業フォローメールは、単に「その後どうですか」と確認するためのものではありません。相手が資料をどう受け取ったのか、どの程度関心を持っているのか、次にどんな接点を持てそうか。そうした反応を確かめるための接点でもあります。
ただし、送り方を間違えると逆効果にもなります。
営業色が強すぎたり、一方的だったりすると、相手に負担を感じさせてしまうこともあります。
営業フォローメールで大切なのは、返信を無理に取りにいくことではなく、相手が次の一歩を取りやすい形で接点をつくることです。
営業フォローメールを送るタイミングの基本
営業フォローメールで悩みやすいのが、いつ送るべきかという点です。早すぎると急かしているように見え、遅すぎると相手の関心が薄れてしまう。タイミングは、反応率にも大きく影響します。
まず、資料送付直後には、送付したことを伝える短いメールを送るのが基本です。これはフォローというより、送付確認とお礼の意味合いが強い連絡です。この段階では、無理に商談へ進めようとせず、資料を安心して見てもらうことを優先します。
その後、数日たってから送るのが確認メールです。ここでは、資料を見てもらえたかどうか、どの点に関心がありそうかを探ることが目的になります。目安としては、資料送付から2〜4営業日後くらいが自然です。
さらに、反応がない場合には、少し時間を置いてリマインドメールを送ることもあります。このとき大切なのは、催促にならないことです。相手がまだ確認できていない可能性もあるので、「念のためのご連絡です」くらいのトーンに留めた方が機能しやすくなります。
つまり営業フォローメールは、
- 送付直後の確認
- 数日後のフォロー
- 反応がない場合のリマインド
というように、送付直後、数日後、反応がない場合の3段階で考えると整理しやすくなります。フォローメールの最終的な目的は返信をもらうことではなく、商談の確定に向けて次のステップへ進めることです。
営業フォローメールの例文【シーン別】
営業フォローメールは、ただ送ればよいものではありません。
相手がいまどの段階にいるのかによって、適した文面も変わります。ここでは、資料送付後によくある4つの場面に分けて、使いやすい例文を紹介します。
1. 資料送付直後のお礼メール
資料を送った直後のメールは、売り込みではなく、資料を確実に届けたことを伝え、安心して見てもらうための連絡です。
件名例
- 資料送付のご連絡/〇〇株式会社
- 本日お送りした資料のご案内
例文
〇〇株式会社
△△様
お世話になっております。〇〇株式会社の□□です。
ご依頼いただいていた資料をお送りいたします。
お手すきの際にご確認いただけますと幸いです。
ご不明な点や、もう少し詳しく知りたい点がありましたら、
どうぞお気軽にご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
ポイント
この段階では、無理に商談へ進めようとしないことが大切です。
まずは「資料をきちんと届ける」「相談しやすい空気をつくる」ことを優先します。
2. 数日後の確認メール
資料送付から少し時間を置いたあとに送るのが、確認メールです。
ここでは、資料を見てもらえたかを確認しつつ、相手の関心を探ることが目的になります。
件名例
- 先日お送りした資料について
- 資料ご送付後のご確認
例文
〇〇株式会社
△△様
お世話になっております。〇〇株式会社の□□です。
先日お送りした資料について、その後ご確認いただけましたでしょうか。
もし気になった点や、詳しく知りたい内容がありましたら、
ご関心のあるテーマにあわせて補足情報もお送りできます。
たとえば、
- 導入時の運用イメージ
- 活用事例
- 費用感の考え方
など、ご希望に応じてご案内可能です。
ご関心のある内容がありましたら、お気軽にご返信ください。
よろしくお願いいたします。
ポイント
「ご覧いただけましたか」だけで終わると、相手は返信しづらくなります。
返信のきっかけになる選択肢や論点を少し添えると、反応を引き出しやすくなります。
3. 反応がないときのリマインドメール
返信がない場合のリマインドメールは、催促ではなく、相手の状況に配慮しながら接点を保つためのものです。
件名例
- 資料送付の件、念のためご連絡です
- 先日ご案内した資料について
例文
〇〇株式会社
△△様
お世話になっております。〇〇株式会社の□□です。
先日お送りした資料について、念のためご連絡いたしました。
お忙しいところかと思いますので、
もしまだご確認前でしたら、お時間のある際に見ていただければ十分です。
なお、資料の再送や、関心のあるテーマに絞ったご案内も可能です。
必要がありましたら、お気軽にお知らせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
ポイント
ここで大事なのは、相手に負担をかけすぎないことです。
「返信してください」という圧ではなく、「必要であれば対応できます」という姿勢の方が、営業メールとしては機能しやすくなります。
4. 商談につなげたいときのフォローメール
- ご関心のあった内容について、短くご説明できます
- 一度お話しできればと思い、ご連絡しました
例文
〇〇株式会社
△△様
お世話になっております。〇〇株式会社の□□です。
先日ご案内した内容のうち、〇〇の点にご関心をお持ちいただけるのではと思い、ご連絡しました。
もしご関心があれば、
貴社の状況に照らしてどのように活用できるかを、短時間でご説明することも可能です。
無理にお時間をいただく必要はありませんが、
一度お話しした方が整理しやすそうでしたら、
ご都合のよい日時をいくつかお知らせください。
よろしくお願いいたします。
ポイント
返信率を下げる営業フォローメールのNG例
また、長すぎるメールも注意が必要です。情報を詰め込みすぎると、相手はどこに反応すればいいのか分からなくなります。営業フォローメールでは、要点を絞って、相手が返しやすい形にすることが大切です。
もう一つ多いのが、何をしてほしいのかが分からないメールです。資料を見た感想がほしいのか、質問してほしいのか、商談につなげたいのか。目的が曖昧だと、相手は返信のしようがありません。
つまり、返信率を下げやすいのは、
- 売り込み感が強い
- 長すぎる
- 目的が曖昧
- 相手の状況を無視している
営業フォローメールは「返信をもらう」だけで終わらせない
営業フォローメールは、返信をもらうための手段として語られがちです。
もちろん、返信があるかどうかは重要です。ただ、本当に見たいのは返信の有無だけではありません。
大切なのは、相手が
- どの内容に反応したのか
- どのくらい関心を持っているのか
- すぐに進めたいのか、まだ情報収集段階なのか
を見極めることです。
その意味で、営業フォローメールは返信を取りにいくためのメールというより、相手の温度感や意図を確かめる接点として捉えた方が機能しやすくなります。
返信がなくても、必ずしも無関心とは限りません。まだ検討段階にないのかもしれませんし、資料だけで一度整理したい場合もあります。逆に短い返信でも、内容によっては十分に商談化の可能性があります。
つまり、営業フォローメールでは「返ってきたかどうか」だけでなく、どんな反応が返ってきたのかを見て、その後のアクションを決めることが大切です。フォローメールの反応をもとに、相手の温度感に応じたアプローチを使い分ける方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
フォームや日程調整につなげる設計も重要
営業フォローメールは、メールだけで完結させる必要はありません。
むしろ、相手が次のアクションを取りやすい形を用意しておくことで、反応は得やすくなります。
たとえば、
- 問い合わせフォームへの導線を入れる
- 希望日時の連絡をしやすくする
- 日程調整用の導線をあらかじめ用意しておく
といった工夫があると、メールのやり取りだけに頼らず、次の接点につなげやすくなります。
特に、相手が「返信を書くのは少し面倒だが、関心はある」という状態のとき、メール本文の中に次の行動が見えているだけでも反応率は変わります。
営業フォローメールは、単なる追客手段ではありません。フォームや日程調整と組み合わせながら、相手が次に動きやすい状態をつくることが重要です。送るタイミングや文面を工夫するだけでも、反応の質は変わります。
さらに、フォームや日程調整の導線まで含めて考えることで、メールは「確認連絡」ではなく、営業プロセスを前に進める仕組みになります。
問い合わせ導線そのものの設計や、反応取得から次のアクションにつなげる考え方については、下記の記事も参考にしてみてください。

この記事を書いた人
渡辺 純
リコーが運営するオウンドメディアの編集長。
『RICOHビジネスクラウド:アポ取り』のプロダクトマネージャー。
新人の頃はリコージャパンで新規開拓の営業を経験し、雑談力を武器に独自の営業スタイルを確立。その後、リコーでクラウドソリューションの海外マーケティングを担当し、海外支社に対して商品立ち上げや販売施策を展開。学生時代はオランダで10年ほど過ごした帰国子女。趣味はバドミントン(社会人大会に出場)とスノーボード。
