無料で使えるCRMツール10選!導入時のポイントもまとめて解説


営業担当者の中にはコストを抑えたうえで、顧客情報を一元管理したいと考えている方もいるでしょう。

 

顧客管理を目的として利用されているCRMツールの中には、無料で使えるものもあります。

 

そこで本記事では、無料で使えるCRMツール10選や、CRMを利用する際に理解しておくべきデメリットについても解説します。

 

CRMツールの導入を検討している方は、顧客管理や案件管理機能に加えて、広範囲の営業活動をAIで自動化する次世代の営業ツール「RICOHビジネスクラウド 営業DX」についてもぜひご確認ください。

無料で使えるCRMとは?

CRMとは、顧客関係管理のことで、顧客の氏名や住所、電話番号といった情報を一元管理できます。また、問い合わせ履歴や商談履歴なども登録することができます。

 

CRMツールを適切に運用できれば、効果的なタイミングで顧客にアプローチしたりニーズにあった提案ができるようになります。しかし、顧客管理を売上向上につなげられている企業は極めて稀であるというのが現状です。

 

顧客管理を営業成果の改善に活かしたいと考えている方は、「営業における顧客管理とは?重要性や売上向上を実現する手順、おすすめツールを紹介⭐️内部リンク」も併せて参考にしてください。



CRMツールは有料で提供されているツールが多いですが、中には無料で利用できるものもあります。ただし、無料ツールの場合は利用できる機能に制限があるため、提供内容を確認しておくことが重要です。

 

CRMと合わせてよく使われるツールとして、SFAツールがあります。SFAツールは「営業支援システム」と呼ばれ、営業活動に必要な情報を一元管理できます。

 

両者の違いとしては、CRMは顧客管理、SFAは売上管理・案件管理といった点です。

 

無料で使えるSFAツールについて知りたい方は「無料でも使えるSFAツール13選!基本的な機能、メリット・デメリットも紹介⭐️内部リンク挿入」をご覧ください。

 

無料で使えるCRMツールには無料プランや無料トライアル、オープンソースがあるため、それぞれ詳しく解説します。

無料プラン

CRMツールの無料プランは、利用できる機能やデータ量、利用可能人数に上限が設けられていますが、無料で利用できるプランのことです。

 

ずっと無料で利用するというよりも、事業規模が大きくなるにつれて、有料プランに移行することを視野に入れたツール選定が重要です。

無料トライアル

CRMツールの無料トライアルは、有料ツールが提供しているトライアル期間のことです。14日間、30日間といった一定期間無料で利用できるもので、あくまでも本格的な導入前のお試しになります。

 

トライアルで利用できるID(ユーザー)数には制限があり、本格的にツールを導入する際には改めて契約が必要なケースもあります。

オープンソース

CRMツールによってはオープンソースで無償提供されているものもあります。オープンソースとは、ソースコードが公開されるソフトウェアのことで、自社に合わせてコードを流用してカスタマイズすることが可能です。

 

ただし、カスタマイズやセキュリティは完全に自己責任となるため、IT・Web開発に関する広範かつ高度な専門知識が必要です。

 

有料で提供されているオープンソースであれば、セキュリティや運用のサポートが受けられるものもあります。

無料プランがあるCRMツール

無料プランがあるCRMツールを4つ紹介します。

 

ツール名

無料プランor無料トライアル

無料プランの内容

有料プランの料金

HubSpot

無料プラン

コンタクト管理

見積もり

Webチャット

ミーティング設定

など

月額1,800円〜

Zoho CRM

・無料プラン(3ユーザーまで)

・15日間の無料トライアル

顧客管理機能

予定・タスク機能

カスタマイズ機能

メモ機能

ビュー機能

メールテンプレート機能

など

月額1,680円〜(年間契約)

Ambassador Relations Tool

無料プラン

顧客管理

商談管理

MA

メールマーケティング

など

月額29,480円〜

Fullfree

無料プラン

顧客管理

CTIシステムとの連携

なし

※価格はすべて税抜です

 

それぞれのCRMツールについて詳しく解説します。

HubSpot

HubSpotは5名まで無料で使えるプランを提供しています。

 

有料プランと比較すると、Eメールの追跡は月間200件まで、電子署名やセールスオートメーション(営業プロセスを自動化する機能)が使えないといった制限があります。

Zoho CRM

Zoho CRMは、3ユーザーまで無料で使えるCRMツールです。

 

ファイルデータは1GBまで無料で保存でき、見込み顧客管理や商談管理、タスク管理、分析レポートといったさまざまな機能が無料で利用できます。

 

また、すべてのプランを15日間無料で利用できる無料トライアルも実施しています。

Ambassador Relations Tool

Ambassador Relations Toolは、CRM機能だけではなく、営業やマーケティングに必要な分析機能やMA機能などが搭載されたツールです。

 

業種別にアンケートメールのテンプレートが用意されているため、顧客へのアンケート調査を手軽に実施することができます。

 

Ambassador Relations Toolの無料プランでは1万人までの顧客情報を登録でき、1回あたり1万通のメール送信ができます。

Fullfree

Fullfreeは、完全無料のデスクトップアプリ型で提供されているCRMツールです。ダウンロードはもちろん、カスタマイズもクラウド共有も無料で利用できます。

 

他社のCRMツールが自社に合わなかった経験がある企業にとっては、カスタマイズできるFullfreeを利用する価値があるでしょう。

無料トライアルがあるCRMツール

無料トライアルがあるCRMツールとして、3つ紹介します。

 

ツール名

無料プランor無料トライアル

無料プランの内容

有料プランの料金

Sales Cloud

30日間無料トライアル

【Starterプランの場合】

リード管理

取引先管理

商談管理

活動の自動記録

など

月額3,000円〜

Kintone

30日間無料トライアル

顧客管理

案件管理

プロジェクト管理

売上管理

ワークフロー

など

月額780円〜

Mazrica Sales

要問い合わせ

顧客管理

案件管理

行動管理

レポート機能

AI機能

など

月額27,500円〜

※価格はすべて税抜です

Sales Cloud

Sales Cloudは、AI搭載型のCRMツールで、30日間の無料トライアルが利用できます。Sales Cloudでは、営業活動の管理や売上予測管理、営業プロセスの自動化といった機能が利用可能です。

 

5つのプランがあり、月額料金は3,000円からで、各プランで無料トライアルが実施されています。

Kintone

Kintoneは、ノーコードで業務アプリが作成できるツールで、30日間は無料トライアルでお試し利用できます。

 

営業部門で必要な顧客管理や案件管理はもちろん、他部門の受注管理や契約管理といったさまざまな機能を組み合わせたアプリの作成が可能です。

Mazrica Sales

Mazrica Salesは、AIを搭載したSFA/CRMツールで、スマホやタブレットからでもワンクリックでデータ入力ができます。

 

GmailやSlack、Google Workspaceといったさまざまな外部ツールと連携できるため、すでに導入している社内ツールとも組み合わせて使うことも可能です。

 

無料トライアル期間に関しては公式サイト上では明記されていないので、問い合わせが必要です。

無料のオープンソースCRM

無料のオープンソースCRMを3つ紹介します。

 

  • SuiteCRM

  • Vtiger CRM

  • CiviCRM

 

オープンソースであってもライセンス料が必要であったり、サポートを受けるのに料金がかかったりするため、無料でどこまで利用できるか確認しておくことが重要です。

SuiteCRM

SuiteCRMは、SalesAgilityが提供しているオープンソースのCRMツールです。世界中の500万人以上のユーザーに利用されており、顧客管理だけではなく、リード獲得や見積書作成といった営業業務を自動化できます。

 

30日間の無料トライアルもしくは、無料のデモを利用して、SuiteCRMをお試し利用することが可能です。

Vtiger CRM

Vtiger CRMは、ONE PILOTプランなら無料で利用できるオープンソースCRMです。無料で利用できるユーザー数は10名までで一部利用できない機能もありますが、営業管理やマーケティング機能などは利用できます。

 

また、各有料プランに関しては15日間の無料トライアルを実施しています。

CiviCRM

CiviCRMは非営利団体や市民団体向けのオープンソースCRMです。顧客管理だけではなく、寄付に関する管理、WordPressやBackdropといった外部システムとの統合もできます。

 

デモも提供しているので、お試しで利用してみることも可能です。

CRM導入時に理解しておくべきポイント

CRMを利用するうえで理解しておくべき点は、“各情報を手動で入力しなくてはならない”ということです。

 

CRMのデータ入力が好きという営業担当者はほぼいないと言っていいでしょう。マネージャーが管理するために導入され、データ入力という作業を押し付けられていると感じている営業担当者も少なくないはずです。

 

そのため、営業の現場に定着しづらく、そもそも正確なデータを収集できないという問題にぶつかるケースが非常に多いです。

 

根本的な課題解決のためには、営業担当者が入力のリソース(時間コスト)を払って、マネージャーのために営業活動を可視化するという構図から脱却する必要があります。

 

こうした課題を解決するのが、セールスエンゲージメントプラットフォーム(SEP)です。SEPはCRMが日本よりも普及しているアメリカではすでに一般的になりつつあります

 

SEPは、これまで人力で行って来た営業活動の広範囲をAIで自動化し、営業担当者の行動を支援するテクノロジーです。

 

必要最低限の顧客管理・案件管理機能も備わっているため、CRMを利用していなくても導入可能です。また、CRMと連携して活用すれば、多種多様なツールを横断することなく1つのUI上で営業活動の実行ができ、その記録がCRM上に蓄積されていきます。

 

これまで人力で行っていた業務が自動化され、単一のツール上で営業活動を行えるため、営業担当者は本来の業務である顧客への営業活動に専念できます。

まとめ

本記事では無料でも利用可能なCRMツールを紹介しました。

 

営業活動において顧客管理は目的ではなく、あくまでも営業成果を向上させるための手段です。顧客のニーズを掴み、顧客体験を向上し、事業の長期的な成長・持続を実現することが本来の目的と言えます。

 

前述のようにCRMツールの導入だけでは、営業担当者の業務が煩雑になり、営業活動の効率化にはつながりにくいという点は認識しておきましょう。

 

営業業務を効率化し、企業の生産性向上を目指すのであれば、セールスエンゲージメントプラットフォームの利用がおすすめです。

 

株式会社RICHOが提供する「RICOHビジネスクラウド 営業DX」は個人利用なら無料で使えるセールスエンゲージメントプラットフォームです。

 

データ入力の手間を減らし、営業活動の幅広い業務をAIの力で自動化・効率化できます。個人利用の場合は無料で利用できるのでお気軽にお試しください。

 

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