営業を効率化するための優先順位化と思考法
あなたが日々“奪われている時間”を取り戻すためのヒント。
最終更新日:2025年9月24日
営業を疲弊させる“時間泥棒”の正体
「また日程調整のメールだけで一日が終わった…」
「資料の修正依頼や社内確認でバタバタしてばっかりで」
「明日の商談準備、何もできていないよ…」
営業の現場でこんな声を耳にすること、少なくないですよね。
数字の目標に追われながらも、気がつけば本来注力すべき“提案活動”ではなく、
調整や雑務に時間を奪われている。そんな経験を持つ人も多いでしょう。
営業にとって貴重なリソースである「時間」。
それを奪う「時間泥棒」の正体は、実は特別なものではありません。
日程調整、会議設定、メール対応、社内資料のアップデート…。
どれも一つひとつは小さいけれど、積み重なると大きな負担になります。
問題は、それらのタスクが「成果にどれだけ直結しているのか」を
考える余裕もないまま、日々を過ごしてしまうことにあります。
優先順位を決めるための思考法
では、どうすれば優先順位をつけられるのでしょうか。
ポイントは「成果との直結度(Impact)」と
「期限の切迫度(Urgency)」を見極めることです。
Impact(インパクト)の定義
「このタスクは、成果(売上・受注・顧客との信頼構築)にどれだけ影響するか?」
判断のヒント
- 直接的に数字につながる?
→ 新規アポ獲得、商談準備、クロージングなどは高Impact - 顧客の意思決定を左右する?
→ 提案資料のストーリー設計、顧客ヒアリングは高Impact - やらなくても誰も困らない?
→ 書式の微修正や社内資料の体裁直しは低Impact
Urgency(緊急度)の定義
「このタスクは、どれくらい早くやらないとリスクや機会損失があるか?」
判断のヒント
- 期限が迫っている?
→ 明日の商談準備、顧客への返信は高Urgency - 遅れると信頼を失う?
→ クレーム対応、トラブル連絡は高Urgency - 後回しにしても特に影響がない?
→ 月次レポートのデザイン整え、資料の再フォーマットは低Urgency
実際の仕分けのイメージとしては、こんな感じ。
- 高Impact × 高Urgency:真っ先に取り組む
例 「明日の商談に向けた提案資料づくり」 - 高Impact × 低Urgency:スケジュールに組み込む
例 「長期的に効く顧客インタビューの設計」 - 低Impact × 高Urgency:削るか、誰かに任せる
例 「社内会議の日程調整メール」 - 低Impact × 低Urgency:思い切ってやめる
例 「資料のフォント揃え」
これは、第34代アメリカ合衆国大統領アイゼンハワーの言葉に由来する
「アイゼンハワーマトリクス」として知られるタスク管理手法のアレンジ版。
「緊急かどうか」ではなく「成果に直結するかどうか」という
シンプルな基準で判断するための思考法です。
日程調整は時間泥棒
営業が抱える「低Impact × 高Urgency」の代表例が、アポの日程調整です。
顧客に候補日を送り、すべてNGで返ってくる。
カレンダーとにらめっこして別の候補を提示する。さらに返信を待つ。
場合によっては10通以上のメールをやり取りして、ようやく一つの日程が決まる…。
これだけで1時間以上を費やすことも珍しくありません。
ましてや、顧客の予定と社内メンバーの予定を
突き合わせるとなると、調整はさらに複雑に…まさに時間泥棒です。
時間を取り戻すためには、
「全部自分でやる」という思い込みから抜け出す必要があります。
「成果に直結しない」と判断したタスクは、思い切って削る勇気も必要です。
あるいは、同僚や事務担当に委任することでも、負担が軽減できるでしょう。
また、繰り返し発生する作業は、ツールやシステムに置き換えるのが最も効果的です。
日程調整はまさに「仕組みに任せる」べきタスク。
Googleカレンダーなどと連携し、
候補を提示して相手に選んでもらう仕組みを作れば、やり取りは一瞬で終わります。
顧客にとっても「候補から選ぶだけ」の方が簡単ですし、
営業側も「気づいたら1時間消えた」というムダがなくなります。
そういった日程調整に関する「ムダ」を最小化するのが、
無料で使い始められる日程調整ツール『RICOHビジネスクラウド:アポ取り』です。
余計な機能を省いたシンプル&直感的な使い勝手で、顧客へのアポ取りと日程調整を自動化。
Googleアカウントでサインアップするだけで、
クレジットカードの登録や面倒なセットアップは一切不要です。
日程調整を「仕組みに任せる」トライアルの選択肢として、ぜひ一度試してみてください。
「3つの問い」で時間の使い方を見直そう
営業にとって一番大切な資源は「時間」です。
でも、その時間は往々にして、成果に直結しないタスクに奪われています。
- この作業は、成果(売上・受注)にどれだけ直結しているか?
- 今やらないと後で取り返せないか?
- 自分がやるべきか、それとも委任・自動化できるか?
この問いを繰り返すだけで、日々のタスクの見え方は大きく変わります。
「時間が足りない」という嘆きから抜け出す最初の一歩、
まずは日程調整から始めてみませんか。