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Z世代営業にとって「日程調整リンクが神」な理由

“世代論”ではなく、“摩擦の少ない調整術”の話。

最終更新日:2025年12月19日


若い世代を中心に、ビジネスの場でも使われている “URLを送るだけ”の日程調整ツール。
その人気の背景には、世代というよりも「連絡の摩擦を減らしたい」という働き方の変化があります。
この記事では、そうした“摩擦の少ない調整術”が、アポの質にどう影響するのかを紐解きます。


「ご都合いかがでしょうか?」で始まる“小さな摩擦”

営業の仕事で、意外と時間とエネルギーを使うのが「日程調整」です。

「ご都合の良い日時をいくつかお知らせいただけますか?」
「こちらの候補日は、いかがでしょうか?」

ふと気づけば、1日のうちいったいどれだけの時間を
こうしたやりとりをこんなメールのラリーに費やしているのやら…

最近、特に若手の営業担当からは、
「もう、メールで日程調整するのしんどいです。リンク、これ神ですよね」
という声をよく聞きます。

「Z世代はメール嫌いだから」という説明もよく見かけますが、
それだけでは、少し表面的すぎる気もしますよね。

この記事では、Z世代を“持ち上げる”のでも“否定する”のでもなく、

  • 日程調整メールにどんな負荷がのっているのか

  • 調整リンクには、どんな合理性があるのか

  • そして、それが“アポの質”とどう関係してくるのか

これらを、できるだけフラットな視点で整理してみたいと思います。


Z世代は本当に「メール嫌い」なのか?

まず前提として、「Z世代=メール嫌い」という語り方には、注意が必要です。

たしかに、

  • 電話の“いきなり鳴る感じ”が苦手

  • メールの敬語ルールや前置きが面倒に感じる

といった声は、若手の営業からよく聞きます。
ただ、これはZ世代に限らず、
30代・40代の営業からも同じように聞こえてくるものです。

Z世代を含む“いまの働き手”に共通しているのは、
「同期(リアルタイム)コミュニケーションの強制」へのストレスと、
「暗黙ルールの多いメール文化」への疲れです。

  • 「今このタイミングで電話に出ないといけない」

  • 「とりあえず丁寧そうな文章を作らないといけない」

こうした“見えない義務”が積み重なって、
本来の日程調整以上の負荷が乗ってしまっている
というのが実態に近いのではないでしょうか。

つまり、問題は「Z世代が特殊」なのではなく、
今の働き方と、昔から続いているメール文化のミスマッチとも言えます。


日程調整メールに潜んでいる「3つの負荷」

では、具体的に日程調整のどこに負荷がかかっているのでしょうか。
分解してみると、主に次の3つが見えてきます。

文章を考える負荷

日程調整のメールを書くとき、多くの人がこんなことを考えています。

  • どのくらいの丁寧さで書くべきか

  • 失礼になっていないか

  • 社内や上司に見られても大丈夫な文章か

本来は「日程を決める」だけの話なのに、
「文章としての正しさ」を気にする認知負荷が大きくのしかかっています。

候補日を決める負荷

たとえば、こういうことも考える必要があります。

  • 自分の予定が詰まりすぎないように

  • でも、遅すぎる日程にならないように

  • 相手の立場を考えると、この曜日は避けた方がいいかも…

これは、
「自分のスケジュール管理」+「先方への配慮」
の“二重の判断”を求められる作業です。

返信を待つ時間の負荷

日程候補を出したあと、相手からの返信を待つ間、
頭の片隅にはずっとこうした意識が残ります。

  • 「いつ返事が来るかな」

  • 「他の予定を入れてしまっていいのか」

  • 「この案件、本当に前に進んでいるんだろうか」

この“待ち時間のモヤモヤ”も、目に見えにくいストレスの一つです。

こうして見てみると、日程調整メールとは、
「文章生成」「候補日の判断」「返信待ち」という、
3つの負荷が重なっている仕事だとわかります。
そしてこれらは、Z世代に限らず、多くの営業に共通する「しんどさ」でもあります。


日程調整リンクの本質は、「ラク」よりも「摩擦が少ないこと」

では、調整リンク(カレンダー連携型の予約URLなど)は、
なぜ“神”と感じられるのでしょうか。
それは、先ほどの3つの負荷をそれぞれ小さくしてくれるからです。

文章を考えなくていい

調整リンクでは、極端な話、文章は一行でも成り立ちます。
「こちらのURLから、ご都合のよいお時間をご指定ください。
もちろん、実際にはもう少し丁寧に書きますが、
「文章としての正しさ」を過剰に気にする必要はなくなるため、
心理的なハードルは大きく下がります。

候補日の判断を「先にまとめておける」

営業側は、「この週はこの枠なら対応できる」とあらかじめ登録しておくだけ。
あとは、相手がその中から選んでくれます。

  • その都度、カレンダーを開いて

  • 先方の立場を想像しながら候補日をひねり出して

  • 文章として並べる

というプロセスに比べると、判断の負荷がかなり減ります。

返信の往復が減り、温度を保ちやすい

さまざまな調査では、メールでの日程調整には、
平均2〜3往復のやりとりが発生すると言われています。
一方、リンクであれば、相手がその場で日程を確定してくれることも多く、
下手をすると“0往復”で終わることもあります。
この差は、「アポが決まるまでのスピード」だけでなく、
「相手の温度が下がりにくい」という点でも大きいと言えます。

こうして整理してみると、
Z世代に限らず、調整リンクが人気なのは「ラクだから」というよりも、
「誰にとっても摩擦が少なく、合理的な仕組み」だからと言えそうです。


とはいえ、日程調整リンクは“万能”ではない

ここまで読むと、
「じゃあ、もう全部リンクでいいじゃないか」という声も聞こえてきそうです。
ただ、実際の現場では、そう単純にはいきません。

業界や顧客によっては、メールの丁寧さが信頼の一部になっている

たとえば、

  • 公共性の高い組織

  • 歴史のある企業

  • 役職者との初回コンタクト

などでは、
メールの文面そのものが“礼儀”の一部として見られることもあります。
いきなりリンクだけを送ると、
「機械的」「ぞんざい」と受け取られてしまう可能性もゼロではありません。

文脈がないと「投げっぱなし」に見えることもある

本文が短すぎたり、前後の説明がないと、
「勝手にここから選んでください」と
丸投げしているように見えてしまうこともあります。

ツールに不慣れな相手には、かえって負担になる場合も

リンクの使い方に慣れていない人にとっては、
「URLを開いて、選んで…」というプロセス自体がストレスになることもあります。

こうした点を踏まえると、調整リンクは“絶対解”ではなく、
相手や状況を見て選ぶべき選択肢のひとつだと言えます。


最適解は「メール × リンク」のハイブリッド

では、どのように使い分けるのがよいのでしょうか。
一つの考え方として、こんなハイブリッド運用が考えられます。

初回接触はメールで“温度”と“文脈”をそろえる

初めて連絡を入れる相手に対しては、

  • なぜ連絡したのか

  • どんな価値が提供できそうか

  • どのような文脈の会話なのか

といった“前提”を丁寧に伝えることが大切です。
この段階では、しっかりと文章を整えたメールのほうが、
安心感や信頼感を生みやすい場面も多いはずです。

日程確定の作業だけ、リンクに任せる

一度、関係性のベースができてしまえば、
次からの日程調整はリンクのほうがスムーズな場合もあります。
「候補日が多くなりそうなので、
よろしければ、こちらのURLからご都合のよいお時間をお選びください。」
といった形で、
“相手の負担を軽くするための工夫”としてリンクを使うイメージです。

相手の反応を見ながら、柔軟に切り替える

リンクに違和感を持つ相手もいれば、
「これ便利ですね!」と好意的に受け止めてくれる相手もいます。
誰に対しても同じやり方に固定するのではなく、
相手の反応を見て、メールとリンクを行き来できる柔軟さが、
これからの営業には求められているのかもしれません。

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『RICOHビジネスクラウド:アポ取り』です。
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日程調整の“摩擦”が減れば、アポの質が上がる

日程調整は、一見すると“事務作業”のように見えます。
ですが、その裏側には、

  • 文章を考えるエネルギー

  • 候補日を選ぶための判断

  • 返信を待つ間のモヤモヤ

といった、目に見えない負荷が積み重なっています。

調整リンクは、この負荷を一気にゼロにはしないものの、
かなり小さくしてくれる選択肢のひとつです。

そして、その結果として生まれるのは、「単純な時短」だけではありません。

  • アポ前の準備に使える時間が増える

  • 相手の状況や課題を整理する余白が生まれる

  • 次の一言や、最初の質問を考える余裕ができる

こうした“余白”こそが、
アポの“量”ではなく“質”で勝つための土台になっていきます。

日程調整のやり方を見直すことは、単なる効率化ではなく、
「対話の時間を取り戻すための設計」と言えるのかもしれません。

この記事を書いた人

渡辺 純

 

リコーが運営するオウンドメディアの編集長。

『RICOHビジネスクラウド:アポ取り』のプロダクトマネージャー。


新人の頃はリコージャパンで新規開拓の営業を経験し、雑談力を武器に独自の営業スタイルを確立。その後、リコーでクラウドソリューションの海外マーケティングを担当し、海外支社に対して商品立ち上げや販売施策を展開。学生時代はオランダで10年ほど過ごした帰国子女。趣味はバドミントン(社会人大会に出場)とスノーボード。

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