営業業務改善と営業効率化を実現する方法と解説 | 業務プロセス見直しの厳選アイデア、進め方、ツール紹介


「日々の書類作成や会議に追われて、お客様への営業活動に十分な時間を割けていない」
「営業プロセスが属人化していて、チーム全体で効率よく動けていない気がする」

営業部門でこのような悩みを抱えている方は少なくありません。本記事では、営業業務改善の重要性や目的、現状の課題、具体的な改善施策・方法・アイディア(営業プロセスの見直し・標準化、ツール活用、KPI管理など)について解説します。さらに、データ・統計を用いた営業業務改善の事例も紹介します。最後までお読みいただければ、営業業務を効率化する進め方が理解でき、営業チームの生産性向上と安定した成果創出につながるでしょう。

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営業業務改善の重要性と目的

営業業務を改善し効率化することは、企業の売上や顧客満足に直結する重要なテーマです。営業組織全体で業務プロセスを見直し最適化することで、営業担当者一人ひとりの生産性を最大化し、継続的な業績向上を目指せます。その主な目的・メリットとして、以下の3点が挙げられます。

  • 顧客対応に充てられる時間が増える

  • 営業のリードタイムを短縮できる

  • 顧客満足度の向上につながる

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

顧客対応に充てられる時間が増える

営業業務を効率化する最大のメリットは、お客様と向き合うための時間を増やせることです。提案資料作成や事務処理など煩雑な業務を削減・簡素化することで、限られた営業リソースをより本質的な顧客対応に振り向けることが可能になります。実際、ある調査によると営業担当者が実際に営業活動(顧客対応)に費やしている時間は全体のわずか35%に過ぎないことが報告されています。裏を返せば、残りの65%もの時間が販売以外の業務に割かれているということです。営業業務改善によってこの非営業的な業務時間を削減できれば、顧客とのコミュニケーション機会を大幅に増やせるでしょう。

参考:営業部門の営業時間は業務全体のたった35%

お客様との接点が増え、丁寧なフォローや提案を行う時間を使えるようになると、営業活動の質も向上します。顧客の課題やニーズを深く理解し、それに合わせた提案や商談を行えるため、契約獲得の確率も高まります。結果として売上の増加顧客との関係強化に直結するのです。

営業のリードタイムを短縮できる

営業業務の効率化は、案件のリードタイム(商談開始から成約までに要する時間)の短縮にもつながります。無駄なプロセスを省いたり、自動化できる部分を取り入れたりすることで、一つひとつの商談をより迅速に進めることが可能です。リードタイムが短くなれば、同じ期間で扱える商談件数が増えるため、より多くの受注や売上を上げられるようになります。

例えば、見積作成や契約書の準備に時間がかかっていた部分をデジタル化・テンプレート化することで数日かかっていた工程を数時間に短縮できれば、その分早く次の商談へ着手できます。また、社内承認や見積の調整など営業プロセス上の待ち時間を減らす工夫も有効です。適切なツール導入やワークフローの改善によって商談の滞留を防ぎ、スムーズに案件を前に進められる仕組みを構築できれば、結果として営業サイクル全体のスピードアップが実現します。

顧客満足度の向上につながる

営業業務改善は顧客満足度の向上にも寄与します。営業担当者が効率よく働ける環境になれば、顧客一人ひとりに対して十分な対応時間を確保できるようになります。お客様へのレスポンスが速くなり、必要な情報提供や提案を適切なタイミングで行えるため、顧客からの信頼も高まります。

また、営業プロセスを整備しデータを活用することで顧客のニーズを的確に把握できるようになるため、より顧客志向の提案活動が可能です。顧客にとっては「自社の課題をよく理解してくれる」「対応が迅速で頼りになる」存在として営業担当者を認識しやすくなり、満足度が上がります。顧客満足度の向上はリピート受注や紹介による新規顧客獲得にもつながり、結果的に企業のさらなる収益向上が期待できます。

営業業務改善の重要性と目的

重要性は理解していても、実際の営業現場では業務改善・効率化を阻む様々な課題があります。ここでは、営業組織によく見られる主な阻害要因を3つ確認します。

書類作成や会議に時間を取られている

多くの企業で、営業担当者の時間が各種資料の作成や社内会議への対応に取られすぎている傾向があります。提案書・見積書の作成、日報や報告書の提出、頻繁な会議への参加などに追われ、本来の営業活動に使える時間が削られてしまうのです。実際、日本の営業生産性はなぜ低いのかというマッキンゼーの調査レポート(2021年)でも、日本企業の営業担当者は社内業務に時間を割かれすぎており顧客対応の時間が少ないことが指摘されています。

参照:マッキンゼー&カンパニー『日本の営業生産性はなぜ低いのか』2021

こうした状況を放置すれば、営業効率が上がらないどころか担当者の負担増によるモチベーション低下も招きかねません。営業チームが十分に顧客に向き合えるようにするには、後述するように提案書作成の定型化・自動化会議運営の見直しなどで無駄な時間を減らす取り組みが必要です。また、報告業務や社内手続きの一部をデジタル化・簡略化していくことも有効でしょう。

移動や商談に時間をかけすぎている

外回りの営業スタイルにありがちなのが、移動時間や商談自体に必要以上の時間を費やしているケースです。遠方への顧客訪問に毎回出向いていたり、一つの商談に長時間かけすぎたりすると、1人の営業担当者がこなせる商談件数は限られてしまいます。移動と商談に時間を取られるあまり、他の見込み客フォローや新規開拓に手が回らなくなるといった非効率も生じます。

近年はオンライン会議ツールの普及により、対面でなくても商談を進められる環境が整ってきました。オンライン商談を活用して移動時間を削減すれば、その分だけ他の顧客対応や案件開拓に時間を充てることができます。また、商談一つひとつの事前準備を標準化し要点を押さえた打ち合わせを心がけることで、商談自体の時間短縮も可能です。たとえば事前に議題や提案内容のアウトラインを共有しておき、打ち合わせでは重要事項の確認に集中する、といった工夫で効率的な商談進行が実現できます。

顧客管理やコミュニケーションが属人化している

営業担当者各自がバラバラのやり方で顧客管理やアプローチを行っていると、組織としての営業生産性は上がりにくくなります。顧客情報ややり取りの履歴が個人の手元で管理されて属人化していると、**「今どの顧客に何をすべきか」**を都度各担当者が自分の判断で考えねばならず、経験の浅い担当者ほど対応の遅れや抜け漏れが発生しがちです。その結果、せっかく蓄積した見込み客リストを十分活用できなかったり、売上機会の損失につながったりします。

たとえば、統合的なCRMシステムは導入していても明確な運用ルールや顧客対応の基準が定まっていない場合、「システム上に大量の顧客データがあっても誰にいつ何をすれば良いか分からない」「有望な見込み客を探すのに手間取ってしまう」といった非効率に陥りかねません。こうした属人的な営業を脱却するには、営業プロセスや顧客対応のルールを組織で定義し共有することが不可欠です。この後の章で述べるように、営業プロセスの標準化やSFA/CRMツールの活用によって、誰もが迷わず次の一手を打てる仕組みを整える必要があります。

営業業務改善の具体的施策

それでは、営業業務を改善し効率化するための具体的な施策と理由について見ていきましょう。ここでは以下の観点から順に解説します。

  1. 営業業務の可視化と棚卸し – 現状の業務内容を洗い出し、課題を明確化する

  2. 営業業務の標準化と研修制度 – 業務プロセスを整備し、属人化を防いで組織全体の底上げを図る

  3. 営業支援ツール(SFA/CRM等)の活用 – テクノロジーによるデータ活用・自動化で業務効率化を促進する

  4. 事務作業の自動化 – アポイント調整や資料作成など定型業務を効率化し、本来業務に集中できる環境を作る

  5. 営業KPIの設定・管理方法 – 成果指標を可視化・管理し、継続的な改善と最適化に役立てる

1. 営業業務の可視化と棚卸し

営業業務改善の第一歩は、現状の営業業務を可視化することです。具体的には、営業担当者が日々行っている業務を細かく洗い出し、どの業務にどれだけの時間を使っているかを記録・把握します。現状をさまざまなデータとして「見える化」することで、時間の使い方の傾向や非効率の原因となっている業務が簡単に明らかになります。

例えば、以下のような項目に分けて業務内容と所要時間を記録してみるとよいでしょう。

  • 会社・顧客訪問や商談に費やしている時間

  • 提案書・見積書など書類作成に費やしている時間

  • 営業先への移動にかかっている時間

  • 社内会議や打ち合わせに参加している時間

  • 電話やメールでのやり取りに費やしている時間

これらを一定期間(1〜2週間程度)記録することで、「会議が多くて営業訪問が少ない」「移動時間が極端に長い案件がある」「メール対応に思った以上に時間を取られている」といった具体的な課題が浮き彫りになりとても役立ちます。現状を定量的に把握することで、どの業務を削減・改善すべきか、また優先順位は何かが見えてきます。

2. 営業業務の標準化と研修制度

棚卸しによって現状の課題が見えたら、次に営業プロセスの標準化に取り組みます。営業業務を属人化させないためには、組織として最適な営業フローや手法を定義し、全員がそれに沿って行動できるようにすることが重要です。標準化された営業フローがあれば、担当者ごとのやり方のばらつきが減り、チーム全体で効率的に動けるようになります。また、新人担当者もそのフローに沿って動けばよいので、スムーズな育成にもつながります。

具体的には、営業の各段階で「何をすべきか」「どのように進めるか」を明確に決めておきます。例えば、次のようなポイントについて社内で標準的な手順やベストプラクティスを策定するのが基本方針として良いでしょう。

  • 見込み客の発掘方法 – リストアップやアプローチ方法(インサイドセールス活用やマーケティングとの連携など)

  • 初回アプローチの仕方 – 初回電話やメールで伝える内容、訪問前の準備事項

  • 提案書・見積書の作成手順 – テンプレートや承認フローの整備、過去事例の参照方法

  • フォローアップの頻度・タイミング – 商談後の連絡間隔や次回提案までの期間の目安

上記のように営業活動の各ステップをガイドライン化し、チェックリストやマニュアルとして整備します。標準化したフローは実践の中で改善点があれば適宜アップデートし、状況に応じて柔軟に調整していくことも大切です。

さらに、研修制度の充実やナレッジ共有の促進も標準化を定着させる上で欠かせません。作成した営業マニュアルやテンプレートは全員がアクセスできるように共有・ダウンロードできるようにし、新しいツール導入時や営業プロセス変更時には研修を行って理解を深めます。経験豊富なトップセールスのノウハウを共有したり、ロールプレイングで標準フローを練習したりする場を設けるのも有効です。こうした研修・教育によって組織全体の営業スキル底上げを図れば、属人的なやり方に頼らない強い営業チームを育成できます。

3. 営業支援ツール(SFA/CRM等)の活用

営業業務改善を進める上で、ITツールの活用(営業DXの推進)は今や欠かせません。特にSFAやCRMといった営業支援ツールは、営業プロセスの効率化とデータの有効活用に大きく貢献するためおすすめです。SFA(Sales Force Automation、営業支援システム)は顧客情報や商談状況を一元管理し、営業活動の定型業務を自動化できるツールです。一方、CRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理システム)は主に顧客管理にフォーカスしたシステムで、顧客とのあらゆる接点(問い合わせ履歴や購買履歴など)を蓄積・管理します。近年ではSFAとCRMの機能をあわせ持つクラウドサービスも多く、導入することで営業情報の共有や業務の自動化を一気に推し進めることができます。

たとえばSFA/CRMを活用すれば、見込み案件の進捗状況や商談履歴をチーム全員がリアルタイムで把握できるようになります。顧客ごとの過去のやり取りや提案内容もすぐに参照できるため、担当者が替わってもスムーズに引き継いで対応可能です。これは前述の属人化の解消にもつながり、顧客情報の共有による組織営業力の向上をもたらします。また、SFAには営業活動のリマインダー設定や自動アラート機能があるものが多く、重要なフォロー漏れを防止したり、優先すべき案件を教えてくれたりします。営業担当者はツールからの提案を参考に動くだけで済むため、次に何をすべきか迷う時間が減り生産的な動きがとれるようになります。

さらに、最近の営業支援ツールはAI(人工知能)の力も借りて、より高度な支援を行ってくれます。例えばセールスエンゲージメントプラットフォーム(SEP)と呼ばれるツールでは、メール配信や電話架けの最適なタイミングをAIが判断して提案してくれたり、営業担当者が個別に行っていた顧客へのフォロー連絡を自動化したりできます。商談成立率の高いパターンをデータ分析によって導き出し、優先度の高いリードをスコアリングして提示してくれる機能を持つ製品もあります。これらの営業DXツールを上手く取り入れることで、属人的な勘や経験に頼らずともデータドリブンな営業活動を実現し、成果につなげることが可能です。

※営業DXツールの例:
・SFA/CRM – SalesforceやHubSpotなど案件管理・顧客管理ツール
・日程調整ツール – Calendlyや調整さんなどアポイント日時調整を自動化するツール
・チャットツール – SlackやTeamsなど社内外コミュニケーション効率化ツール
・オンライン会議ツール – ZoomやMicrosoft Teamsなど移動時間削減に寄与
・名刺管理ツール – SansanやEightなど名刺情報をデータ化して顧客管理に活用

4. 事務作業の自動化

営業担当者の貴重な時間を奪っている雑多な事務作業を自動化・効率化することも、営業業務改善の重要な施策です。例えばアポイントの日程調整は、従来メールや電話のやり取りで候補日を擦り合わせるのに手間取ることが多い業務ですが、日程調整ツールを使えばこのプロセスを大幅に簡略化できます。営業担当者と顧客の双方がオンライン上で空き日時を選択するだけで商談日程が確定するため、煩雑なやり取りを減らしダブルブッキングも防止できます。これにより、スケジュール調整に費やしていた時間を削減し、その分を商談準備や他の顧客対応に充てることができます。

また、提案資料や契約書類の作成自動化も大きな効果を発揮します。定型的な提案書であればテンプレートを用意し、商品名や価格など必要項目を入力すれば自動生成できるような仕組みを作ります(最近ではAIが入力内容に応じて提案書ドラフトを作成してくれるツールもあります)。契約書類についても電子契約サービスを導入すれば、印刷・捺印・郵送といった手間が不要になり、契約までの時間短縮と事務負担の軽減につながります。

さらに、データ入力作業の効率化も見逃せません。例えば名刺情報の入力を専用アプリで自動読み取りしたり、営業日報の内容を音声認識AIでテキスト化して自動でSFAに記録したりといったことが可能です。Excelに手作業で転記していた顧客リストも、RPA(Robotic Process Automation)ツールを使って他のシステムから自動取得・入力するようにすれば人手を介さず処理できます。実際、ある企業ではRPAを導入して受注処理など11の定型業務を自動化した結果、年間約2,000時間もの工数削減に成功しています。このように人がやらなくてもよい反復作業は極力テクノロジーに任せることで、営業担当者は創造的な顧客対応や戦略立案といった本質業務に集中できるようになります。

参考:【25%がムダ?】営業業務を効率化する方法|売上239%増の成功事例や役立つツールまで解説

5. 営業KPIの設定・管理方法

営業業務改善を継続し効果を上げていくためには、KPI(重要業績評価指標)の適切な設定と管理が欠かせません。KPIとは目標達成度を測るための具体的な指標で、営業組織においては典型的なものに「月間〇件の新規商談数」「〇件の契約受注」「提案から受注までの転換率〇%」などがあります。まず自社の営業目標(売上目標や成約件数など)を分解し、プロセス上で追うべき指標を設定します。新規リード獲得数、初回訪問件数、提案提出数、受注率、平均受注単価、リピート率…といった各段階の数値目標を定めておくことで、どの部分が順調でどの部分に課題があるかを客観的に判断できるようになります。

設定したKPIは、見える化してチームで共有・モニタリングすることが重要です。SFA/CRMを導入している場合はダッシュボード機能でリアルタイムに主要KPIを表示させたり、週次・月次でレポートを自動生成してチーム全員に配信したりするとよいでしょう。ホワイトボードや社内掲示板に進捗をグラフで貼り出すといったアナログな方法でも、数字の意識づけには効果があります。ポイントは、進捗状況を常に把握できる状態にすることです。

KPIに基づく管理を徹底すれば、例えば「商談件数は目標を満たしているが成約率が低い」といったボトルネックの発見が容易になります。そうした課題に対しては「提案の質向上やクロージング手法の研修を強化する」といった具体策を講じ、また翌月以降の数値を追いかけていくことで改善効果を検証します。PDCAサイクルを回しながら営業プロセスを最適化していく上でも、このKPI管理は羅針盤の役割を果たすのです。

なお、KPI設定時には現場の意見も取り入れ、実情に合った指標・目標値にすることが大切です。高すぎる目標は現場の士気を下げ、低すぎる目標では改善意識が高まりません。また、数字の達成度だけでなく質的な側面(顧客からのフィードバックや営業プロセスの変化)にも目を向け、KPIを機械的に運用しないよう留意しましょう。

データ・統計を活用した営業業務改善の事例

ここでは、実際に営業業務改善を行った企業の具体的な成果事例をいくつか紹介します。定量的なデータに基づく事例を見ることで、営業DXや業務改善の効果をイメージしやすくなるでしょう。

  • SFA導入による売上大幅アップの事例: ある製造業では、営業支援ツール(SFA)を導入して営業プロセスの管理を徹底した結果、導入前に比べ売上が239%増加しました(売上がおよそ2.4倍になった計算です)。SFAにより案件情報が一元化され、経営層まで含めた目標・進捗管理を強化したことで、組織全体の営業力が飛躍的に向上した事例です。

  • 営業1人あたり売上の劇的向上事例: 別の企業では、SFA/CRMを活用して営業活動を可視化しデータ分析を行ったところ、営業パーソン一人当たりの売上高が約40%向上し、商談のリードタイムも14%短縮するといった成果を上げています。属人的だった営業の進め方を標準化し、データに基づき効率的に案件を進めたことで生産性とスピードの両面で改善が見られた好例です。

  • RPA活用による大幅な業務時間削減事例: とある企業では、営業事務のRPA自動化プロジェクトを実施し、受注処理やデータ入力など11の定型業務を自動化しました。その結果、年間約2,000時間もの作業時間削減を実現しています。浮いた時間を営業担当者がお客様対応や提案準備に振り向けることで、受注件数自体も前年比で増加する好循環を生み出しています。

参考:【25%がムダ?】営業業務を効率化する方法|売上239%増の成功事例や役立つツールまで解説
参考:売上向上に必要なこととは?SFA導入で39.6%売上を改善した具体事例


これらの事例からも分かるように、営業業務改善に取り組むことで定量的にも大きな成果が得られる可能性があります。自社の状況に合わせて適切な施策を導入すれば、短期的な効率アップだけでなく中長期的な売上成長につながることがデータで裏付けられています。

まとめと今後の取り組み

営業業務改善・営業効率化を成功させるためには、まず現場の業務実態と課題を正確に把握した上で、思い切って従来のやり方を見直すことが重要です。営業担当者が「ムダだ」と感じている業務にメスを入れ、必要に応じてツールの導入や組織体制の改善を行いましょう。一度にすべてを改革しようとするのではなく、PDCAサイクルを回しながら小さな改善を積み重ねていくことが効果的です。
今回紹介したように、営業プロセスの標準化営業支援ツール(SFA/CRM等)の積極的な活用は営業業務の効率化に大きく寄与します。現場の創意工夫とテクノロジーの力を組み合わせ、属人的なやり方から脱却してデータに基づく再現性の高い営業モデルを構築することが大切です。また、営業マネージャーや経営層は率先して業務改善に取り組み、必要なリソースを投下するとともに、チームメンバーへの継続的な教育・サポートを行ってください。組織全体で営業業務改善の文化を根付かせれば、営業チームの生産性は飛躍的に高まり、ひいては企業全体の業績向上と持続的な成長につながっていくでしょう。

最後に、営業業務改善を検討する際には自社の課題に合ったソリューションを選ぶことが重要です。ツール導入にせよプロセス改革にせよ、「現状のどのボトルネックを解消したいのか」を明確にし、小さく試して成果を検証しながら拡大していきましょう。地道な取り組みの積み重ねがやがて大きな成果となり、安定した強い営業組織づくりに寄与するはずです。

 

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